課題
MosKomMashの通常のごみ収集車のテールは厚さ8mmの普通鋼製で、底に補強材を使用していました。景気の変化を受けて、会社は生産と素材により優れた効率性を求めるようになりました。
「常に製品改善は重視してきたものの、好景気の時期にはイノベーションより大量生産に重点を置いていたので、Hardox®ハルドックス耐摩耗鋼板を導入するなどとは一切考えませんでした」と設計主任のAlexander Melnik氏は言います。「Hardox®ハルドックス耐摩耗鋼板のことを聞いたことはありましたが、自社のゴミ収集車の材料として試してみようと決めたのは、不況になり、SSABモスクワの営業担当者が訪ねてきたときでした」
ソリューション
2台の試験用車両で厚さ8mmのテールが厚さ5mmのHardox® 450に交換され、補強材が取り除かれました。結果は予想をすべて上回っていた、とMelnik氏は言います。Hardox® 450でできたテールは普通鋼製の通常のテールの3倍長持ちし、溶接の必要性が減ったことで重量や生産コストが軽減しました。会社はさらに、SSABから溶接に関するアドバイスを受けました。
「普通鋼の代わりにHardox®ハルドックス耐摩耗鋼板を使用するにはコストがUSD 117増えます。でも、当社やエンドユーザーにとっての利点に比べたら何でもありません」とMelnik氏はいいます。この種の用途にロシアで初めて導入されたHardox®ハルドックス耐摩耗鋼板は、MosKomMash製トラックの品質や信頼性を大幅な向上につながる、と彼は考えています。
お客様の利点
- トラックテールの耐用年数が普通鋼製の3倍に
- 溶接の減少により重量や生産コストがダウン
- 製品改善の取り組みが品質、信頼性、投資還元につながる